Diploma勉強会で講師をつとめました

WSET(ダブリュー・セット あるいは ダブリュー・エス・イー・ティー)とは、世界最大のワイン教育機関 “Wine & Spirit Education Trust “の略称です。本部はイギリス ロンドンにあり、認定試験は日本でも受験することができます。

Diploma(ディプロマ)は、WSETが認定している最高レベル(Level 4)の認定資格です。Level 3までは、他のワインスクールでも受験できる学校はありますが、Level 4 のDiplomaは、日本で受験できるのは、東京・青山にあるキャプラン・ワインアカデミーのみ。

Level 4を取得している日本人は、まだ50人ほどという、難関で珍しい資格です(日本ソムリエ協会認定のソムリエ資格保持者は、31,811人。2019年4月24日現在)。試験はすべて英語のみ。小論文の提出課題も英語で提出しなければいけません。

私は4年の歳月をかけて、2017年1月の試験で最終合格を果たし、2018年1月に、ロンドンのギルドホールで行われた卒業式に出席してきました。

今回の勉強会は、ワインについてかなり勉強されている上級者向け(WSET Level 4 Diploma受験者)ということで、準備段階から、かなりプレッシャーに感じていました。しかも、8つのPASSを取らないといけないうちの、最難関のUnit 3という科目の対策講座でした。Unit3は、多くの受験生と同じく、私自身も、何度か不合格になり、最も苦労した科目でした。

すでに優秀な受験者向けに何を与えられるだろうかと不安な気持ちを抱えながら事前準備を行いましたが、「きっと私にしか伝えられないことがあるはずだ!」という根拠のない自信によって、自分自身を奮い立たせました(笑)

選択したテーマは、ブルゴーニュ。

ワインスクールの申し込みサイトでは、このように募集してもらいました。


「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、Diplomaの試験では、個々の木について細部を述べるよりも、森全体を俯瞰して解答することが求められます。

今回は「ブルゴーニュ」という素材を使って、全体を見渡して論述する方法を伝授いたします。パターン化することができるようになれば、ブルゴーニュ以外のエリアにおいても大きな武器になります。

Diploma受験中の皆さまの中にも、熱心なブルゴーニュファンは多いと思いますが、Diplomaの試験では細かい畑名を列記するだけでは点数はもらえません。

この勉強会では、代表的な産地について、栽培・醸造・熟成・ブランド・マーケットの観点から論述できるようになるための対策をご紹介したいと思っています。

テイスティングでは、Appearance・Nose・Palateの要素をもとに、いかにワインを評価して結論づけるかに主眼を置いて解説を行います。

<メッセージ>

Diploma受験中に第二子を出産し、子育てとフルタイム会社勤務をこなしながら勉強時間を捻出し最終合格を果たした経験から、限られた時間内での勉強法やタイムマネージメント法についてもご紹介したいと思います。


講義終了後に、

「最高でした!」

「大阪から聞きに来ましたが、来て本当に良かったです!」

「すごくわかりやすくてためになりました!」

「やる気がわいてきました!」

など、嬉しい感想をたくさんいただき、ホッと安堵しました。

終了後には、受講者の方をお誘いして、近くのお店に、シャンパーニュやワインを飲みに行きましたが、解放感があって最高に美味しかったです!(^^)!

今回は、SWOT・7 Factors・6 Aspects の3種の分析法を使って、それぞれピノノワール・シャブリ・(ブルゴーニュの)ネゴシアンについて体系的にアイデアを出してみる練習を、受講生の皆さんと一緒にやってみましたが、これがなかなか盛り上がって、私自身にとっても、興味深い学びの時間になりました。

また、仕事や子育てとの両立に苦労した経験から、5分や10分のスキマ時間を使った勉強法などのご紹介も好評だったようです。

まとなった勉強時間を確保できない日でも、5分だけなら作れますよね!?スキマ時間をたくさん活用しながら、合格目指して頑張ってくださいね!

受講してくださった皆さま・特別な機会を提供してくださったワインスクールの関係者の皆さま、ありがとうございました。

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