新国立美術館で開催されているクリムト展に行ってきました。
「お天気がイマイチの水曜日の午前中」ということで、すいていました。
見たい絵をいくらでも見ていられる、余裕のスペースがありました。7/10までの会期の東京都美術館のクリムト展は、おそらく混雑していることでしょう(行きたいな…)。
クリムト展というテーマでしたが、クリムトに限らず、オーストリアの近代芸術作品が紹介されていて、見ごたえがありました。
これは、クリムトの「エミーリエ・フレーゲの肖像」
私は、アートを見るときも、つい、ワインを探してしまったり、ワインに着目してしまったりするクセがあります。
今回のクリムト展では、クリムトを含む、オーストリアの近代の画家・作家の作品が、400点ほど紹介されていました。
その中で、ワインが出てくる絵画が少ないことに、驚きました。たった、2点のみ!
19世紀末の絵画。フランスやイタリアの絵画なら、ワインはよく描かれていると思います。
なぜ、オーストリアの絵画には、なぜワインが描かれていないのでしょう?
政治的にワインがタブーだったのか、実際に飲まれていなかったのか。
その辺を探りたくなってきました。
ところで、クリムト展では、19世紀末の建築美術もたくさん紹介されていました。
人口の増加に伴い、ウィーンの街並みを整備した歴史があるようです。
「オスマン男爵のパリ大改造」計画を思い起こしました。
ウィーンやパリのような、美しい街は、やはり、どこかのタイミングで、人の手が入れられて(権力者がいないと実現できない)、計算され尽くした上での美しい街並みができあがったのですね。
街並みだけでなく、オーストリアで1900年前後に造られた工芸品。つまり、木製のイスや机。銀製の食器など。
それらは、オーストリアのワインのスタイルと似通っている点が多々あるのです。
シンプルながら、機能的。
無駄がない。
大量生産を良しとせず、ていねいな物づくりを行う。
機能的なのに、調和がとれていて美しい。
粗悪品を嫌う。
オーストリアの人々のエスプリが、工芸品にも絵画にも、そしてワインにも、無意識のうちに表現されてるのでしょう。
なぜ、オーストリアのワインが、どれもクオリティが高いのか。きちんとしているのか。安全安心なのか。
クリムト展に行って、なぞが解けた気がしました。
ミュージアム・ショップで、オーストリアワインが売っていました。
オーストリアのワインなら、こういうところで売られているワインも、そこそこ美味しいんだろうなと推測できます。オーストリアって、やはり素晴らしい国ですね。
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