ワインの色はどこからくるの?


ワインを飲むときや試飲するときは、まず初めに外観をみます。

前回の記事でお伝えしたように、外観のチェックの一番の目的は、ワインに明らかな欠陥がないかを見定めることです。

ワインの欠陥を示唆するような不自然な点がなければ、色をチェックします。

ワインの色は、ぶどう品種の皮の厚さ、熟成期間、醸造技術によって、決まります。

同じ産地や同じ品種から作られたワインであっても、同じ色調とは限らないのです。


また、酸化や熟成によって、早いうちから色が変わるワインもあります。

白なら、レモン色・黄金色・琥珀色の3つに大別されます。

同じレモン色でも、緑がかっているワインは若さを表します。

だいだい色を帯びている黄金色は、熟成を表します。


ロゼワインは、ピンク色・サーモン色・オレンジ色に大別されます。

明るい紫色を帯びたピンク色は若さを表し、だいだい色や褐色を帯びたロゼ色は熟成を表しています。


赤ワインの色は、ざっくり、紫・ルビー・ガーネット・トーニーに分類することができます。

ルビーはやや紫がかった赤、ガーネットは少しオレンジがかった赤、トーニーはレンガ色です。


色のチェックと併せて確認したいのが、色調の濃淡です。

色の濃さは、ぶどう品種の皮の厚からくることもあれば、醸造や熟成に由来している場合もあります。


たとえば、ボルドーやカリフォルニアで有名な赤ワインに使われる「カベルネ・ソーヴィニョン」は皮が厚くタンニンという渋味成分がたくさん含まれています。

さらに、木樽との相性が良いため、木樽で熟成されることが多いです。よって、濃い色調のワインがうまれます。

一方で、ブルゴーニュの赤ワインの品種として有名な「ピノノワール」は、皮が薄いです。

そしてピュアな果実味を活かすために、カベルネ・ソーヴィニョンほどはしっかりと木樽を使用しないことが多いです。その結果、色調の淡いワインが生まれるのです。

ワインの色調や色の濃淡は、論理で説明することができます。しかしながら、事前情報がない場合は、見た目だけでワインのすべてを判別することはできません。

次は香りをかいでみましょう。

 

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