高級ワインは、瓶の底の方に深いくぼみ(ヘコミ)がありますが、安価なワインには、くぼみがないかあっても浅いです。
高級ワインの瓶の底にあるくぼみは、いったい何のためにあるのでしょうか?
長期熟成されたワインは、時間の経過とともに、色素や渋味の成分が結晶化あるいは固形化して、オリと呼ばれる成分が出現することが多いのですが、あのくぼみは、オリ成分を溜めておくためのものです。
オリをヘコミ部分に沈殿させて、ワインの液体成分と分離させるために設けられたスペースなのです。
オリは決して有害な成分ではありませんが、ワインを飲むのに見ためも舌触りの点でも好ましくはない存在です。ボトルにへこみを設けることで、ワインをつぐときに、オリが舞いにくくする効果があるのです。
スーパーのワイン売り場で、いくつかワインのボトルの底を触って比べてみてください。ワインによって、へこみ具合がちがいますから。
瓶の底のくぼみがすべてではありませんが、ワインのグレードを知る目安のひとつになります。
一般的に、小売店で流通されているワインは飲みごろを迎えているワインが大半です。
特に、プレゼント用としてお店の人に選んでもらったワインは、すぐに飲んでもらうことを想定されています。
プレゼント用のワインを選ぶのに、「あと3年後に飲みごろを迎えるワインをください。」というシチュエーションは少ないですよね。きっと贈り主は、すぐに楽しんでもらうことを希望していると思います。
というわけで、プレゼントやいただきもののワインは、すぐに飲んでも大丈夫です!
ただし、20年もの、30年もののワインでしたら、舞い上がったオリを沈殿させるために、3日位ワインを立てておいてから飲むと良いでしょう。
今は、ウェブ上でなんでも検索できる時代ですから、お手元にあるワインのラベルに書かれている内容を検索してみたら、何かしら情報が出てくると思います^^