ワインの試験にチャレンジする受験生をオンラインでサポートする、ワインコーチの川口 梓です。
今月から、ワインの認定試験にチャレンジする受験生のために、オンラインでマンツーマンで伴走する、ワインコーチングサービスを始めました。
詳細・お申込みは、こちらから。
まずは、現状把握
ワインコーチングにお申込みいただいたら、
オンラインセッションを濃厚にするために、
事前アンケートへ回答をお願いしています。
それをもとに、悩んでいることや困っていることを具体的に伺っていきます。
つまづいている点を、深堀りする
千葉県に住むAさんとの初回セッション。
Aさんは、
✓JSAの資格は持っている
✓英語が苦手である
✓オンラインコースに、ついていけていない。
✓2カ月後に、D1を受験予定である。
✓効果的な勉強法がわからない。
という状況でした。
多くのDiploma受験生が悩むところですが、Aさんは、特に、英語でのインプット&アウトプットに苦労されています。
2カ月後に迫った、D1(栽培・醸造・熟成)の試験に突破するために、D1のオンラインテキストを読み進めているけれど、なかなか理解できないとのこと。
そう。
D1(私の受験時代は、Unit2でした)のテキストは、専門用語が多く、とても難解です。おそらく、英語を母国語とする人にとっても、簡単には読めない内容だと思います。
私も、そうとう苦労しましたよ^^
わからない単語だらけで、調べても調べても、知らない単語ばかり。単語の判明しても、結局のところ、何が書いてあるのかいまいち理解できず、、、というありさま。キツかったなぁ。。。
英語だからアウトプットできないの?
Aさんに質問してみました。
「英語だから、理解できないのですか?」
「日本語だったら、アウトプットできますか?」
Aさんの答えは、
「日本語でも、十分に理解できていないかも・・・」
私もそうでした!
英語という関門があるから、余計にややこしいんですが、
そもそも、母国語でじゅうぶんに理解できていなかったのでした。
英語を抜きにして理解できていないのなら、英語でアウトプットできるはずがありません。
日本語で理解することから
英語が苦手なAさんは、まずは日本語で栽培・醸造・熟成について理解を深めることになりました。
そこで、おすすめしたテキストは、
①アカデミー・デュ・ヴァン ワイン受験講座 2020(日本語)
このテキストは、かなり詳しいところまで書かれているのですが、図や表がたくさん使われていて、とても分かりやすいです。
②The WINE マグナムエディション
ワインを極めたい人のマスター&テイスティングバイブル (日本語)
それほど突っ込んだ内容には言及されていませんが、WSETのアプローチで端的に書かれています。
イラストや表が多くてわかりやすいです。
この本の秀逸な点は、たとえば、シャルドネ種について書かれたページなら、
「シャブリ」「サンタ・バーバラ」「マーガレット・リヴァー」の3つの産地について、気候や醸造がもたらす、味わいのちがいが説明されています。
これは、D3のテイスティング試験で、出題されやすい王道の組み合わせ。この本、絶対使えますよ!
③ブドウ畑から始まる 職人ワイン造り (日本語)
D1対策として、一番おすすめなの本。
栽培・醸造・熟成について、日本語でこれほどわかりやすく書かれている本は、他にはないでしょう。
写真も豊富でイメージしやすいです。
ですが、非常に残念ながら、絶版のため、もう手に入りません(涙)
アマゾンでもメルカリでも、売ってないんです(涙)
私は、地元の図書館で借りました。
もし入手できたら、即決で、お買い求めになることをおすすめします!
④WSET Level 2 (英語)
⑤WSET Level 3 (英語)
日本語での理解を深めると同時に、Level 3の英語版テキストを使って、アウトプット練習をしましょう。
Level 3の英語テキストを読むのに苦労するなら、Level 2の英語テキストから。
Level3のテキストを完璧に理解すれば、Diplomaの試験では、かなり点数が取れますよ。
私自身は、3度目に挑戦したUnit3(現D3)の試験対策は、ほぼLevel3の英語テキストのみで合格できたのです。
D1を制する者は、Diplomaを制する
2018年よりDiplomaの出題形式が変わり、それまでマークシート式だったD1の試験が論述式になりました。
それに伴い、合格率も一気にダウンしているそうです。
初回の試験からこんなにハードルが高くなったんだ(≧▽≦)と、びっくりです。
でも、よく考えると、D1の内容って、Diplomaを受験する限り、ずーっとついて回るんです。
スパークリングでも、酒精強化でも、そして難関のD3(スティルワイン)でも、栽培・醸造・熟成についてしっかり頭に入っていないと、太刀打ちできないんです。
D3の試験で不合格になるときって、栽培・醸造・熟成の理解が十分でないから…というケースも多いと思いますよ。
だから、D1は、徹底的に、勉強しておいた方が良いです。
D1は、Diplomaを受験する限り、避けては通れない分野です。
この先の試験のことも見越して、しっかり理解しておきましょう。
まとめ
英語が苦手な人は、まずは、日本語でインプット&アウトプットするところから、始めましょう。
日本語でアウトプットできるものは、英語でも(単語さえ覚えれば)アウトプットできるはずです。
ただし、Diploma対策には、
これさえやっておけば合格する!
これを読めば合格する!
という魔法の本は存在しません。
これをやらないと合格できない!
という勉強法やテキストもありません。
ご自身にあった勉強法・テキストを、早い段階で見つけて実践してみてくださいね。
D1の試験まで、あと2カ月。
大丈夫!
やれることは、まだたくさんあります!
あなたの挑戦を、応援しています。