シードルといえば、フランス北部のノルマンディやブルターニュ産のものが主流ですが、実は、現在あちらに植わっているリンゴは、バスク地方から伝わったと言われているんです。
今、世界中から注目を集めているバスク地方は、フランスとスペインの国境にまたがり、ピレネー山脈のふもとから大西洋のビスケー湾にかけて広がる地域。フランス語でもスペイン語でもない独特なバスク語が話されます。美食で有名な地域で、ミシュランの星つきレストランも多数ありますね。サン・セバスチャンでのバルめぐりなども、美味しく楽しいです。
ワイン用のぶどうと生食用のぶどうでは品種が異なるのと同じく、シードル用のリンゴも、青森や長野で作られているような、生で食べておいしいリンゴ品種とは異なります。
エスティガ シードル・ドゥミセック
シードル用に栽培されている7種の高級リンゴ品種が使われています。
ぎゅーっと凝縮されたリンゴの芳醇な香り。全体の味わいを引き締めてくれる酸味があるのが良いですね。スパークリングワインやビールほどの刺激はないので、スルスルと飲めてしまいます。
このシードルは、アルコール度が5%というのも嬉しい点です(私には物足りないという人は、もちろんいるでしょうが^^)。通常のワインほどのアルコール度数(12~14%)はないので、お酒にあまり強くないというかたや、平日のランチタイムなど軽く喉を潤したいシチュエーションにぴったりです。
不思議なのが、低アルコールだからといって、飲みごたえがないわけではないところです。きっと、原料に使っている果汁が優れているのでしょうね。
アウトドアでの食前酒に最適なので、私はよくキャンプに持って行きます。テントを立てながらこのシードルを楽しみます。青空の下で飲むオーガニックシードルは最高ですよ!