イランシーというブルゴーニュの赤ワイン。
このワインを知っているあなたは、マニアです(笑)
このワインが好きなあなたとは、気が合いそう(笑)
ダヴィド・ルノー
DAVID RENAUD
イランシー
IRANCY
<場所>
イランシーは、パリから南東に200キロ弱。ブルゴーニュ北部のオーセール地区にあります。世界でもっとも有名な白ワインの産地シャブリから、わずか10キロほど離れた小さな村。北に2キロ行けば、ソーヴィニョン・ブランから作られるサン・ブリの産地。土壌はシャブリと同じキンメリジャン。
<ワインのスタイル>
ラズベリーやクランベリー、ザクロの香り。口に入れた瞬間ではなく、後からじわりじわりとやってくる滋味深い味わい。渋味がソフトで優しい味わい。冷涼産地らしい酸味が味わいを引き締めてくれます。
軽やかだけど奥深いワイン。とても上品なワイン。飲んで嬉しくなるワイン。
自宅でのワインサロンでも何度かご紹介しましたが、パワフルなカリフォルニア産のカベルネソーヴィニョンをお好みのお客様が、このイランシーに心を打たれていましたよ^^
ちなみに、イランシーは1999年に認定された比較的新しいアペラシオン。ピノ・ノワール主体。全体の10%までは、セザールやピノ・グリをブレンドすることができます。ワイン用ぶどう栽培の北限地に位置するため、近年の地球温暖化の恩恵を受けている産地でもあります。
コート・ドールのワインはもちろん素晴らしいです。ですが、価格が高騰しすぎて、クオリティや味わいと価格のバランスが崩れています。
そんな中で、イランシーのようなマイナー産地はおもしろいです。コート・ドールを彷彿とさせる品格を持ちながら、価格はリーズナブル。驚きと喜びを味わえるワインは、まだまだありそうです。