ブルゴーニュは、マイナー産地がおもしろい ~シトリーの白ワイン~

寡黙。何を考えているか、外見からは想像がつかないし、口数も多くはない。でも、話してみるとすごく優しい男性。

シトリーは、そんなワインです。

オリヴィエ・モラン 
OLIVIER MORIN

ブルゴーニュ・シトリー・ブラン・コンスタンス
Bourgogne Chitry blanc “Constance”

<場所>
パリから南東に200キロ弱。ブルゴーニュ北部のオーセール地区にあります。世界でもっとも有名な白ワインの産地シャブリから、わずか数キロほど。土壌はシャブリと同じキンメリジャン。

すぐ近くには、ソーヴィニョン・ブランから作られるサン・ブリの産地。ピノノワールの赤ワインから生まれるイランシーも隣接しています。

<ワインのスタイル>
淡いレモンイエロー。レモンやライム、カリンのような香りが特徴で、シャープな酸味とミネラル感を持つ、ニュートラルなスタイル。すっきりとして澄んだ味わい。でも、シャブリほど鋭くはなくて、少しだけふっくらとしています。後味に、ハチミツのような甘いニュアンスが漂います。

ぱーんとはじけるようなフルーティさのあるタイプではなく、香りもひかえめ。

どちらかと言えばシンプルで、飾らない、決して多くを語らないワインです。

でも、ひかえめな風味の奥にひそんでいる旨みが良いのです。全面に出ていない奥ゆかしさが魅力なのです。

こういうワインを静かにゆっくりと飲む時間が、たまらなく豊かに感じます。

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