ノイリー・プラット ~ハーブとスパイスのワイン~

夏が来たら飲みたくなるお酒は、ノイリー・プラット。

 

ノイリー・プラットは、フレンチ・ベルモットの元祖で、カクテルのドライ・マティーニの材料として有名です。

 

アルコールは18%。

 

日本では、混成酒と呼ばれることもありますが、酒税上のカテゴリーは甘味果実酒(ベルモット)です。リキュールではありません。

 

ちなみに、甘味果実酒とは、果実酒に糖類又はブランデー等を混和したものと定義されています。

 

ノイリー・プラットは、19世紀初頭から販売されている、フランス南部のエロ―県(モンペリエ付近)で生まれたドライ・ベルモットです。

 

世界中で、このブランドを置いていいないバーはないのではないでしょうか。

 

ベースとなる白ワイン作りに使われるブドウ品種は、ピクプール・ド・ピネやクレレットなど、南仏の土着品種です。

 

屋外で1年間空気にさらして酸化熟成させるという工程は、シェリーに似ていますね。複雑で奥深い味わいが生まれるゆえんです。

 

熟成後、世界中から厳選された20種類以上のハーブや薬草のエッセンスが加えられますが、魅惑の薬草リキュール、シャルトリューズと同じく、秘蔵レシピは公開されていません。

※シャルトリューズについては、こちらの記事を参照ください。

 

香り:りんどうやカモミール、セージやラベンダーなどプロヴァンス産のミックスハーブ、わずかなオーク樽の香りが感じられます。

 

味わい:「ドライ」という名の商品ですが、ワインの尺度で言えば、「やや辛口」というところでしょうか。ほんのりとした甘味があります。

ナツメグやアニスのスパイシーな余韻、オレンジピールのわずかな苦味を感じる味わい。

地中海から吹きつける潮風の影響のためか、若干の潮気を含んだ味わいが印象的です。

 

抜栓後、3週間ほどは、冷蔵庫で冷やして美味しく飲めます。

 

私は、よく冷やして、食前酒にストレートで楽しむのが好みです^^ロックもおすすめです。

 

飲み干した後のグラスに残った香りの余韻の美しいこと。

 

マティーニを作るならば、ドライジンとノイリー・プラットを、2:1の割合でブレンド。お好みにより調節してくださいね。

 

加熱しても風味を失うことがないので、お料理の世界でも重宝されています。ブイヤーベースや豚肉の煮込みなどに使われているそうです。

 

輸入代理店の公式サイト(日本語)

メーカーのブランドサイト(英語)



 

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