着物で過ごす夏は、本当に涼しいのか?

着物生活を始めて、初めての夏が来ました。
まだ6月だというのに、30度を超える真夏日が続き、うだるような暑さです。梅雨明け宣言は出ていないけれど、もしかして、向こう3か月はこんなに暑い日が続くのだろうか、と考えるだけで、ぐったりしてしまいそうです。
冬の着物は、ポカポカ温かいです。衣類を何枚も巻き付けているし、ひもや帯でお腹周りや腰回りが守られているので、冷え知らず。暑がりな私には、羽織や道行を身につけなくても寒く感じない日がほとんどでした。その分、夏の着物はかなり暑いんだろうなぁと、漠然とした覚悟を持っていました。
そして、実際のところ、夏の着物は暑いのでしょうか?
私は30分ぐらいかけて着物を着ますが、長じゅばんを着終わったあたりからでしょうか。着ている途中から暑くなります。汗もかきます。
確かに、暑い!
でも、スーツを着た時の暑さとは違います。
綿や麻などの天然素材だけを身に着けているから、汗を吸収してくれるし、風通しが良いです。ムレる感じはしません。
少し前に、「ポリエステル製の夏着物」を5,000円位で購入しましたが、これは暑く感じました。暑いというか、うっとおしい感じです。もう着たいと思えないので、この着物は、早々にメルカリか何かに出してしまおうと思います。
で、数日前の猛暑日に、麻素材の絽(ろ)で作られた着物を着て外出してみました。
着物は、確かに暑いです。でも、露出している部分が少ないので、日傘を使えば強烈な日差しからは守られます。
アジアやアフリカの、暑さの厳しい地域に住む人々が、体中に布を身に着けて過ごしているように、肌を出すよりも、着物で肌を覆う方が涼しく感じるのかもしれません。
さらに、着物を着ていると、電車やお店での空調による温度変化の影響をさほど受けません。着物が天然の空調の役割を果たしてくれているのでしょう。
また、湿気の多い日本の夏は、蚊とのたたかいでもありますが、着物を着ていれば、直射日光から肌が守られているように、蚊に刺されるリスクも激減します。
夏の着物も悪いことばかりではないようです。
でも、外出先から帰宅したら、すぐにすべてを脱ぎ捨ててシャワーへ直行です(笑)

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